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※ちょっとしたお話

【024:朝日の中で】17:32 2007/09/17

「御剣」
「何だ」
「子供欲しい?」
「・・・・・・嫌味か、ソレは」
「いや、そうじゃなくて。真宵ちゃんがオマエに聞いたらOK貰ったって言うからさ」
「ああ、あの話か」
「うん」
「アレは、まあ冗談だと思ったのだが」
「あはは、そういうことに関しては真宵ちゃんは冗談なんて言わないと思うけどな」
「むゥ、次の機会に謝っておこう」
「子供、欲しくないの?」
「今更なことを聞くのだな、キミも」
「質問に答えろよ」
「―――欲しい、と思うときもあるが、正直怖いな」
「何で?」
「簡単に壊れるものだからな」
「何がさ」
「キミは私にソレを問うのか?」
「ああ、そっか。そういうことか」
「私はキミのように強くない」
「褒めても何も出ないよ」
「知っている」
「じゃあ冗談でもそういう言い方は止めろよな。僕が強いなんてさ」
「成歩堂?」
「本当に強いのは真宵ちゃん、だろ」
「そうだな。彼女は強い」
「でもソレ言うと怒るから言うなよ」
「露骨に怯えすぎだぞ、成歩堂」
「ってのは冗談なんだけどさ。うん」
「人をからかうのは大概にしたまえ」
「本当は僕の方が真宵ちゃんに頼ってるから。力になれるようならなってあげたいんだけどね」
「あの話か?」
「でもそうしちゃうと御剣が嫉妬しちゃうでしょ?」
「ム」
「オマエが本気なら僕も協力しようかな、なんて思ってたんだけどな」
「ほう、何故だ?」
「いやほら、御剣似の子供って欲しいじゃん」
「何を馬鹿げたことを」
「子供の頃の御剣再教育、みたいなさ。ちょっと夢なんだよね、教育パパも」
「アホか、キサマは」
「知らなかったの? 僕、御剣絡みになるとかなり親馬鹿になれる自信があるんだけど」
「真宵クンはどうするのだ?」
「んー。女の子なら倉院の里、らしいけどねえ。真宵ちゃんがイイって言うんなら僕が育ててみたい気もするよ」
「キミは、子供が欲しいのか?」
「僕と御剣の子供なら欲しいけど、物理的に無理だろ?」
「当たり前だっ。物理的どころか生物学的にも不可能だろうが」
「だから真宵ちゃんもあんなこと言ったんじゃないかな」
「むゥ」
「まあ、子作りするんだったらその前に励まないとダメだよな」
「ちょ、ちょっと待て。キサマ、最初からソレが目的かっ」
「ううん。でも御剣の顔見てたらちょっと勃ってきた」
「この馬鹿者がっ」

※結局アホ二人。【もしも.....】の続き。シチュエーションがタイトルです。馬鹿すぎますか。そうですか。ゴメンなさい。でも、御剣も結構親バカ気質は持っているかと思われたりなんだり。