「なるほど君」 「何だよ、真宵ちゃ―――」 「人の顔を見て固まるなんて失礼よ」 「しょ、しょ、しょしょしょしょ所長ッ」 「久しぶりね、なるほど君」 「ど、どうしたんですか。急に」 「あら、いけないかしら」 「そ、そんな事はないんですけど。その、裁判以外の時は珍しいじゃないですか」 「ふふ、そんなことはないわよ。私のほうはいつも貴方たちを見守ってるつもりなんだけどね」 「はあ」 「まあいいわ。それよりなるほど君」 「は、はい。何でしょうか」 「そこに寝なさい」 「は?」 「アナタ、凝ってるでしょう?」 「え?」 「あら、真宵が言ってるかと思ったけれど何も言われてないの?」 「え? ん? あ、ああ。肩凝りとかそういうヤツですか」 「そうよ」 「で、なんで背後に回ってるんですか。所長」 「そんなの決まってるじゃない。マッサージよ」 「い、イヤイヤイヤ。所長まで何言い出してるんですかッ」 「うふふ、久しぶりだから腕が鳴るわね」 「ちょ、ちょっと。僕に拒否権は無いんですかッ」 「無いわ」 「・・・・・・・もう、いいです。ハイ」 ※千尋さんに対しては拒否権どころか人権も無いと思うよ、なるほど君。 0:24 2007/10/12
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