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【キミの足元に傅く僕1】


「ちょ、ちょっと待てって御剣。痛いから止せっ」
「む、キサマ。私の時にはあんなに嬉しそうな顔をしているのに今更何をほざいているのだ」
「イヤイヤイヤ、別に構わないんだけど。構わないんだけど、ソコは――だーっ、痛たたたたたっ」
「少しは黙らんか」
「オマエの握力で黙れっていう方が―――いっ――」
「むゥ、そこまで言われると少し凹むのだが」
「絶対僕の足の方が今凹んでると思うよ。現実的に」
「しかし強めに押せといったのはキサマだろうが」
「あのねえ、限度ってあるでしょ。限度ってヤツが。もういいや、やってあげるから脚貸して」
「今日は私がやると言ったのだ。邪魔をするとは良い度胸だな」
「だーかーらー。僕が御剣の脚やったげるから、真似しろってことッ」
「む、むう、そういうことか」
「ほら、脚伸ばす」
「コレで良いだろうか」
「うん。だから、最初にも教えたけど、脚三里は膝から指三本分離れたところだからね。ええと、この辺」
「ぬ、ココだろうか」
「――ッ。ご、ゴメン、ソコは普通に骨だからヤメテ」
「ではココか?」
「―――イィッ、たあああああ」
「ふむ、ココなのだな」
「違うってんだろっ。何で弁慶の泣き所を肘で押すんだよっ」
「こちらの方が効くと思ってな」
「絶ッッ対、嫌がらせだろ。オマエ」
「そんなつもりはないぞ。ぬう、ココか?」
「うう、もう少し、下」
「ココか。おお、少し凹んでいるのだな」
「前にも言っただろ。なんで覚えようとしないんだよ」
「キサマがそのまま押し倒すから覚えるわけがない」
「・・・・・・申し訳ございません。許してください。ゴメンなさい」
「ウム。では続きだな。確か前は膝裏も」
「―――――――ッッッ。ギ、ギブギブギブギブッ、ちょ、勘弁ッ」
「暴れるな。マッサージ出来ないではないか」
「出来なくていいからッ。痛い痛い痛い痛いッ」
「喧しい。少しは我慢しろ」
「無理無理無理無理。ソレ絶対無理だからッ。痛たたたたたたっ」
「ほほう、ココがキサマの弱点か。覚えておくとしよう」
「そういう問題じゃないだろっ」

※いつの間にか押し倒されてるといいよ、なるほど君。膝裏のリンパはかなり凶悪な痛さです。

12:39 2007/09/17

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