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【力抜いてよ3】


「でもさあ、オマエこの年でこんなに凝ってたら10年後くらいにツケが来そうだよな」
「むう、それは自分でも思うのだが。しかしなかなか整体も行けなくてな」
「運動するとほぐれるって言うよね」
「仕事が忙しくてスポーツなど時間が無い。ム、成歩堂、足はもう少し強めに押せ」
「はいはい。でもオマエ暇があると自転車とか水泳とかやたらやってないか?」
「ごくたまにトライアスロンに参加しているのだ」
「げえ。あんなのやってんの? キツクないか?」
「キツイのはキツイのだが、もう慣れたな。・・・・・・肘は止めろ、地味に痛い」
「もう握力無いんだってば。でも、トライアスロンって確か自転車と水泳と」
「ランニングだ」
「絶対キツイって」
「まあ、最初のうちはリタイアばかりだったが、完走できるようになってからは楽しみの一つだ。キミは何か運動はしないのか?」
「無理無理。僕なんか完全に文化系だから、運動とかそういうの苦手なんだよ」
「その割にはそれなりの筋肉がついてるようだが」
「まあね。学生時代は演劇やってましたから」
「ふう、キミのオーバーアクションはそこからか」
「いやいやいや、オマエほどじゃないよ。――ゴメン、ちょっと休ませて。手の感覚がちょっと鈍い」
「軟弱者が。それにしても演劇などで運動になるのだろうか?」
「オマエ、馬鹿にしてるだろ」
「いや、そんなことは無いのだが」
「一回舞台に立ってみろよ。ものすごく体力使うからな、アレ」
「むゥ」
「あと大道具やら舞台セットなんかも自分たちでやってたからさ、イヤでも体力つくんだよ」
「ふむ、そういうものだろうか?」
「大掛かりなのだと角材とか鉄パイプなんて当たり前だしね。そういえば筋肉落ちたかなあ。さて、そろそろ頭やろっか」
「ウム、仰向けで良いだろうか」
「うん、十分十分」
「それにしてもキミは――ぬう、ソコだ。ソコをもう少し強めに押してくれ」
「この辺かなあ。相変わらずオマエ、目の辺り疲れすぎ。で、僕が何さ?」
「つくづく弁護士らしくないなと思っただけだ」
「うわ、酷いなあ・・・・・・自分でも自覚してるけどね」
「いっそマッサージ師にでも転業するつもりか?」
「ううん、それも悪くないなあ」

※蕎麦屋にさえ転業を考えたなるほど君にとって、御剣が居れば弁護士じゃなくても良い模様。

22:37 2007/09/10

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