「御剣ー」 「な、何だろうか」 「そうあからさまに警戒するの止めろよ」 「ム、しかしキミがそういう手の動きをするときは大概怪しいと決まっている」 「ああ、コレ? うん、まあそうなんだけど」 「……少しは否定してもらいたかったのだが」 「じゃあ、とりあえず肩からいきますか」 「ちょっと待て。何故了承も無く肩を揉み始めるのだ、キサマは」 「え? 御剣だから」 「理由になってないぞ」 「ああ、ええと。じゃあ凝ってるからでいいか」 「むう、ソレは事実だから如何ともしがたいな」 「だから、とりあえずうつ伏せになってくれない?」 「何をしでかす気だ」 「今日こそ全身マッサージに決まってるだろ」 「誰が、いつ、そんなものを決めたと言うのだッ」 「僕に決まってるだろ」 「ええい、キサマは。――もういい、好きにしろ」 「今日は大人しいね。何かあった?」 「キサマとのやり取りに疲れただけだ。さっさとマッサージでもなんでもやりたまえ」 「何でもいいの?」 「不埒な行為に出た場合は暴行罪で突き出すぞ」 「うう、ゴメンなさい」 「分かったなら精々マッサージに励むことだな、シロウト弁護士が」 ※今回は御剣の勝ちー。というか、相変わらずロクなことしませんね、ヤツらは。 0:12 2007/09/09
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