「ム」 フッと目が覚めた。 カーテン越しに覗く光は薄暗い。 枕元の時計を取って、時刻を確認する。 am10:00。 慌てて身体を起こし、もう一度時計を見直した。しかし時計の文字は依然変わらず10時を示している。寝過ごした、と思い、携帯電話を取ったもののよくよく考えてみれば今日の出勤は午後からだったと思い出す。とはいえ、普段より眠りが深かったらしく目覚ましの音にすら気付かなかった。揺れる視界に深酒しすぎたかと頭を振る。 とりあえずまだ酔いの残る身体をどうにかしようとベッドから離れ、カーテンを開けた。曇天の陽光は弱弱しく、またソレを夜明け前だと勘違いした自分が腹立たしい。 むむッ、と唸りながら伸びをして凝った首をパキパキ鳴らす。 今日も多分仕事は山積してるに違いない。あの頼りにならない刑事が泣きそうな顔で証拠品やら証人と向かい合ってることだろう。 「さて」 酔いを覚ますか、と背筋を伸ばして風呂場のドアを開けた。 ※吃驚したよ。というか、時計壊れたッとか思った。 12:08 2007/08/23
|