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【load bike】


自転車で走るのは気持ちいい。
日差しが直接降りかかるのは致し方ないが、風を抜いて走るのは楽しい。何より車と違って、走ってる間は己もパーツのひとつになったようで何も考えずに済む。

「成歩堂、走りに行くがキミはどうする?」
久しぶりの休みに私がそう提案すると成歩堂は寝転んでいた身体を起こして、僕も行くよ、と動き出した。
長距離になる上、アップダウンの激しい峠道を使うからピストは使えない。兼ねて購入をしていたクロスバイクを取り出して、ブレーキの確認をしていると成歩堂もミニベロを調整している。
「ソレを使うつもりなのか?」
「だって他にないだろ?」
「以前にも買えば良いといったはずだが」
「ああもう、オマエと違ってそんなお金はないのっ」
とはいえ、グリップハンドルでギアもそれなりのモノだから私の方で急ぎすぎなければ付いてこれないことはないだろう。
「では行くか」
「ああちょっと待ってよ」
パタパタとバッグやらボトルやら慌てて用意する様に苦笑する。まあ、急に言い出したことだから仕方ない。
「ゴメン、お待たせ。じゃ、行こうか」
「うム」
赤と白の自転車を片手に持ち上げて、私たちは階段を下りた。

※自転車話が書きたかったんやーーーーッ

8:20 2007/08/20

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