【遊園地】 「なるほどく〜ん、郵便だよ〜〜」 真宵ちゃんに話しかけられて、僕は事件の資料に目を通しながら机を指差した。 「うん、そこに置いといて」 「ホテルバンドーからの案内だよ」 「何が?」 「今来たハガキ。今度新しく作ったレジャーパークの招待券だって」 文字の羅列から目を離して、僕は真宵ちゃんからハガキを受け取った。 確かにハガキには『今週末グランドオープン』という文字と共に『一日招待券』と書かれていた。 「いいな〜。私も行きたーーい」 連れてってよー、とねだる真宵ちゃんを横に僕はハガキの送り主を見た。 「またあのボーイか」 「何て名前だっけ、あの人」 「ん〜、なんだっけ。ま、いっか」 ハガキには一枚で5人様まで招待と書いてある。 「そういや、春美ちゃんが来るのって今週だったっけ」 僕がそうぼやくと、真宵ちゃんが嬉しそうに飛び跳ねた。 「はみちゃんも誘おうよ。いいよね、なるほど君」 「まあ別に構わないけど」 「ついでだからミツルギ検事も誘おうよ」 「……アイツが来るかあ?」 「ほら電話電話」 「はいはい」 僕は受話器を手に取って、慣れた番号をプッシュした。 ※遊園地ネタ。恐怖の観覧車。 21:17 2007/08/11
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