「僕はキミの事が好きだ」 「タチの悪い冗談は止してもらいたい」 「えー、だって御剣が信じてくれないんじゃないか」 「当たり前だ。男から告白されて誰が信じるものか」 「信じろよ、僕の言うことくらい」 「阿呆、キサマの言うことだから信用できん」 「親友だろ」 「都合のいいときだけ親友などと言うな。大体、キサマが私のことを好きだというその事実が信じられん。証拠があるものなら提示してもらいたいくらいだ。まあそんなものあるはずないが、な」 「くそッ、こんなときでも証拠かよ。本当にオマエも意地悪いよなあ」 「当然の見解を示しただけだ。証拠がないのならば仕方ないな。今までのことは無かったことにしてやろう」 「待った、弁護側は証拠を提示できる準備があります」 「ほう、見物だな。証人でもいるというのか、この馬鹿馬鹿しい茶番の」 「いいや、証人じゃないよ。っていうか、もっとぶっちゃけた話だけど」 「何だ、言ってみろ」 「僕は御剣でヌケる」 「――い、異議ありッ。それは真顔で言うべき台詞では無いッ」 「証拠提示しろって言ったのオマエじゃないか。それとも何だよ言葉だけじゃ不満か?」 「フッ、確かに。言葉だけでは何とでも言えるからな」 「じゃ、実演してみせようか?」 「キサマは変態かッ」 「うん」 「こんなときだけ素直に頷くな。頭が痛くなってくる……」 「で、どうするのさ」 「何をだ、変態ホモ弁護士」 「うわ、なんか微妙にランクダウンしてるんだけど」 「キサマが変態だという事実を認めたからな。そのように言ってるだけだ」 「いいよ、もう変態だろうがホモだろうが。それでオマエの返事は?」 「この期に及んでまだそれを強請るかキサマ」 「勿論。断るにせよ、万が一頷く―――」 「断る」 「――いっそ清清しいまでの即答をアリガトウ」 「ああ、そうだなこの機会に親友というのも辞めてしまおう。というか私の前に二度と現れるな」 「僕が弁護士で、キミが検事って立場上無理な話だよねえ」 「この計画犯が」 「うん、イイ職業だよね。キミが担当だって分かった瞬間、僕は弁護席に着くからな」 「目的が誤ってるだろうがッ」 「いいんだよ、そもそも僕が弁護士になった理由だってそんなもんだし」 「イイのか、この男を弁護士としてのさばらせて。いや、司法で裁けないのならいっそ、ウムム」 「微妙に怖い台詞吐いてないか、御剣」 「キサマほどではない」 「えー、だから僕、キミが好」 「黙れ、腐れ外道」 「オマエ、段々酷くなってるよ。少しは落ち着けって、な」 「キサマが落ち着きを失わせる原因なんだろうがッ」 ※とりとめのない話。告白馬鹿話。頑張れ、ミッタン。 2:13 2007/08/05
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