「ただいま〜」 「ウム、遅かったな」 「ちょっと立て続けの依頼でさ。もう疲れたよ」 「食事ならいつでも出せるが、先に風呂にするか?」 「んー、お風呂入る。使える?」 「ああ、丁度私も上がったところだ」 「アリガト。ちょっとグッタリしてくるよ」 「あまり長風呂にならんようにな」 「そうする。あ、御剣」 「何だ」 「個人的にやっぱり帰宅の挨拶はさ、『食事がいい?お風呂が先?それとも私――」 「一人でやってろ、この阿呆」 ※疲れたなるほど君 22:26 2007/07/02
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靴を脱ぐなり、僕は鞄を放り出してベッドに突っ伏した。 「疲れた……」 スーツも脱がなきゃ皺になっちゃうよな、靴下も脱ぎたいな、ああでも布団が気持ち良い。このまま眠ってしまいそうだ。 僕はうだうだと考えながら、ずるずると布団の中に潜っていく。スーツは適当に脱いで、ネクタイはひっぱるなり部屋の何処かへ投げやった。Tシャツとトランクス姿でシーツの海に埋もれていく。もう、立ち上がる気力もない。途切れながら落ちていく意識を振り絞って枕を引っつかむ。 ゆるゆると閉じる瞼を止める術はなかった。 ※疲れたなるほど君2 8:16 2007/07/06
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「成歩堂、朝だ。起きろ」 僕の恋人の朝は早い。そして夜は遅い。 一体、どんな生活をしてたらそんな状態でベストを保てるというのか。 僕は寝惚け眼のまま、促されるままに身体を起こして大きく伸びをした。 「まだ7時じゃないか。起きるの早いよ」 「もう7時だ。さっさと顔でも洗ってこい。先に朝食食べてるぞ」 踵を返してキッチンに向かう御剣の後姿を追うように、僕もベッドから抜け出して洗面所へと向かうのだった。 ※朝のワンシーン 8:20 2007/07/06
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