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【肩を揉む3】


「なあ御剣」
「マッサージならお断りだ」
「それ以外ならイイの?」
「何を真昼間から言ってるのだ、キミはっ」
「いや、みぬきのお蔭でイイのが聞けましたから」
「サカるなっ」
「ってのは冗談で。ホント、マッサージさせてよ。全身の」
「断る」
「襲わないから」
「キサマの場合は言葉で煽るだろうが」
「えー。ケチー」
「みぬきの真似をしても無駄だぞ」
「チッ」
「だからいい加減に背中から退け」
「ヤダ。今日は御剣のマッサージをしたい気分なの、僕は」
「子供か、キサマは」
「いいでしょ、別に。でもオマエ、本当に疲れてるみたいだから僕としては楽にしてあげたいんだよ」
「ム」
「だからマッサージ。許可されなくてもやるからね」
「ぬ、待――痛たたた」
「仕事抱えすぎなんだよ。少しは手を抜くことも覚えろよな」
「すまない」
「背中もバリバリに凝ってるな。普段痛くないの?」
「ああ、そういう痛みは無いな。ただ少し張ってるような気はするが」
「じゃあ凝りすぎて感覚が無くなってるだけだね。少し手荒くするよ」
「い――ッ」
「呼吸しないと痛いだけだよ。力抜けって」
「ん、あ。………はぁ…」
「肩より腰の方が重症だね。じゃあ押すよ」
「は――。ア、アァ……ソコ、だ」
「この辺だろ、凝ってるの」
「……ンンッ………もう少し、み、ぎ」
「右ね。この辺?」
「そう――ソコだ」
「でもどちらかというと左のほうが凝ってるんだけどなあ。――ココとか」
「ああーーッ、ん――は、ぁ」
「ゴメン、ちょっと強く押しすぎたかも」
「謝ら、なくて――いい」
「あ、起きなくていいって。寝てるだけでいいよ。まだ終わってないし」
「――も―――十分、だ」
「御剣?」
「もう、十分だッ」
なぜか真っ赤になった御剣がシーツを頭から被って不貞寝を始めたのは、まあ想像に難くない。

※頑張れマッサージ。第三弾。モデルは第一弾と同じお兄さん。なるほど君の台詞はほとんど私の台詞。喘ぎと嬌声と最終的には「もう、どうにでもしてください」の台詞によろめきかけた私(2007.1.20の日記参照。2007.2.24あたりでもいいかもしれない)

1:45 2007/06/22

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