「で、何で御剣が僕の肩揉んでる訳?」 「ム、気持ち良くないのか?」 「いや、別にイイんだけどさ。で、何で? 真宵ちゃん」 「だってあたしの握力だとなるほど君の背中なんか揉めないし」 「何だよソレ。僕は御剣の実験台じゃないぞ」 「その言いようは失礼だな。成歩堂」 「別にいいじゃない。あたしが指示を出してやってもらってるんだから、実質あたしがやってるのと変わらないでしょ?」 「まあ、御剣にしては上手いと思うけど―――ッてええ」 「ムウ、強すぎたか」 「ソコは骨だから揉むなって前も言っただろッ。痛たたたた」 「あー、なるほど君、凝ってるねえ」 「真宵ちゃんも見てないで、ちゃんと指示出せよ」 「うん? だってミツルギ検事が押してるとこ、ツボで合ってるもん」 「ウム、やはりそうだったか」 「・・・・・・ツボ、なのか? ホントに?」 「うん、骨と骨の間に隙間があってね、そこをぐいぐい押すのが倉院流」 「やっぱり骨じゃないか。痛い痛い痛い痛い」 「真宵クン、成歩堂が痛がってるがどうしたら良いのだろうか」 「あー、合ってるから押し続けていいですよ。もう、なるほど君ったらだらしないなあ」 「そういう問題じゃないだろッ――痛ってえええええええ」 ※倉院流整体術。通称「倉院のツボ」。更に略して「クボ」。それは違う。それも違う。色々違う。 10:08 2007/12/16
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