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【背中越しに伝わる3】


「で、何で御剣が僕の肩揉んでる訳?」
「ム、気持ち良くないのか?」
「いや、別にイイんだけどさ。で、何で? 真宵ちゃん」
「だってあたしの握力だとなるほど君の背中なんか揉めないし」
「何だよソレ。僕は御剣の実験台じゃないぞ」
「その言いようは失礼だな。成歩堂」
「別にいいじゃない。あたしが指示を出してやってもらってるんだから、実質あたしがやってるのと変わらないでしょ?」
「まあ、御剣にしては上手いと思うけど―――ッてええ」
「ムウ、強すぎたか」
「ソコは骨だから揉むなって前も言っただろッ。痛たたたた」
「あー、なるほど君、凝ってるねえ」
「真宵ちゃんも見てないで、ちゃんと指示出せよ」
「うん? だってミツルギ検事が押してるとこ、ツボで合ってるもん」
「ウム、やはりそうだったか」
「・・・・・・ツボ、なのか? ホントに?」
「うん、骨と骨の間に隙間があってね、そこをぐいぐい押すのが倉院流」
「やっぱり骨じゃないか。痛い痛い痛い痛い」
「真宵クン、成歩堂が痛がってるがどうしたら良いのだろうか」
「あー、合ってるから押し続けていいですよ。もう、なるほど君ったらだらしないなあ」
「そういう問題じゃないだろッ――痛ってえええええええ」

※倉院流整体術。通称「倉院のツボ」。更に略して「クボ」。それは違う。それも違う。色々違う。

10:08 2007/12/16

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