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【パパの居ない日――side.N】


「今日一日パパはお休みするけどいいかな?」
「はーい、毎月のことだから慣れてまーす」
僕はその返事に苦笑しながら、手紙を2通手渡した。
「じゃあ、こっちをオドロキ君に。あとこっちは響也君に」
「二人に渡せばいいよね、パパ」
「うん、上出来だ。みぬき」
「じゃ、行ってくるよ」
「行ってらっしゃーい」
みぬきが手を振って僕を見送る。
僕は笑って、手を振り返しながら事務所を後にした。

「で、キサマはみぬきクンを事務所に一人置いてきたわけだ」
「やだなあ、そんな人を咎めるような言い方で」
「まだ中学生なのだろう?」
「まあね。まあそろそろオドロキ君も来る時間だから」
「キサマのところに入った、あの弁護士か。少し頼りないような気もするが」
「うん、そうだね。だから牙琉検事にもお願いしといた」
「――そんなところだけは用意周到だな」
「褒めてくれない?」
「ん、まあ、キサマにしては良くやったというか」
「御剣、明日まで休みなんだろ?」
「うム」
「じゃあ、もうこの件は置いといて僕とイチャつかない?」
酷く赤面して俯く恋人のオデコに僕は口付けを落として、ニッコリと微笑んだ。

「成歩堂」
「ん〜、何呼んだ?」
「人を煽るだけ煽って先に寝るとはどういう根性だ」
「えー、最近体力無くてさー。困っちゃうよね」
「全くキミは」
「とりあえず僕は動けないんだけどさ、御剣がどうしてもっていうんなら」
「何だ」
「腹上死ってある意味男のロマンだよね」
「この阿呆がっ」
「どうする?」
「……仰向けになれ。仕方あるまい」
「え、御剣。冗談なんだけど」
「冗談も本気もあるか。いいか、誘ったのはキサマだぞ」
「えーっ」
「たまには逆も良かろう」
「ちょ、ちょっと何する――んぁっ」
「明日も休みだ。存分にやらせてもらおう」
そう言ってニヤリと笑う御剣の表情は実に凄惨に妖艶で、ゾクリときた。

※バカップル。アホ話。この二人ならリバ可だと思う。

20:35 2007/06/09

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