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※ちょっとしたお話

【T:trap】12:02 2007/09/02

「御剣、ひとつ聞きたいことがあるんだ」
「なんだろうか」
「ずっと不思議だったんだよ。失踪してたのに姿を現した理由が」
「前から言っているだろう。ソレは自分なりの検事像を――」
「御剣、僕の目を見て答えろよ」
「ム」
「あの事件がトノサマン絡みだから戻ってきたんだろ」
「な、何を馬鹿なことを」
「オマエ、かなりのトノサマンフリークだったよな」
「そ、それの何がいけないのだろうか」
「最初のトノサマンの事件のときもかなりテンション高かったよな」
「そんなことはないぞ」
「いいや、高かった。僕を倒すだのなんだと言ってたけど、結局トノサマンだったからだろ。じゃなきゃあのテンションはおかしい」
「そのような言いがかりは」
「証拠もあるんだ」
「しょ、証拠だとッ」
「最初の事件のとき、オマエ、荷星さんからサイン貰ってたよな」
「ぐッ」
「で、オートロさんの事件のときも――やっぱりサインを貰ってるはずだ」
「お、憶測で物を言うのは止めてもらいたいッ」
「実は僕、知ってるんだよ。荷星さんがオートロさんのサインを貰ってる事実をね」
「そ、それは荷星氏の趣味ではないか」
「サインは二枚あったんだ。聞いてみたら『頼まれものなんです』って言ってたよ」
「うぐッ」
「ひとつは荷星さんのもの、じゃあもう一枚は誰のものか? 僕なりに考えたんだ」
「ま、真宵クンではないのか?」
「いいや、真宵ちゃんは招待状を貰って、あのショーに居たんだ。つまり自分でサインを貰いにいくことが出来る。ということは、荷星さんに頼める立場で、その場に居なかった人物」
「き、キサマ、フザケるのは大概に――」
「オマエしか居ないんだよ、御剣。あの時は戻ってきたばかりだった。急なことだったから荷星さんも招待状なんか用意できない。それを知ったオマエは荷星さんにせめてサインだけでもと頼んだんだ」
「こ、根拠はあるのか、成歩堂ッ」
「無きゃ言わないよ―――ほら、コレが証拠」
「ムウぅぅぅっ、こ、コレはッ」
「オートロさんのサイン。ここにシッカリ書いてあるんだ。『レイジくんへ』ってね」
「うぐぐぐぅぅ、な、何故コレがココにあるのだッ」
「うん? 狩魔検事が『コレがあると仕事にならないからどうにかなさい』ってくれたんだよ」
「メイーーーーッ」
「で、僕からの主張は以上なんだけど、何か異議はある?」
「ココまで暴露しといて異議も何もあるかッ、馬鹿者ッ」

※2をプレイしてあんまりにあんまりなバカップルだったので、思わず「何この法廷バカップル。周り置き去りだよ」とか呟きつつ、狂喜乱舞。というか、御剣不足だったんだなあとしみじみ思いました。2は焦らして焦らして偉そうに出てくるミッタンが大好きです。