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※ちょっとしたお話

【R:resist】9:31 2007/09/08

「ム、ここに居たか成――」
「逃げろッ、御剣ッ」
「逃げてくださいッ、ミツルギ検事ッ」
「何故、私が逃げなければならんのだ。真宵クンまで必死にな――」
「ミッちゃーーーーーんン」
「な、ななななななななな」
「固まってないで逃げろ、馬鹿ッ」
「ミッちゃーーーーんッ。こんな所で会うなんてやっぱりオバチャンのことが好きなんだね。会いに来てくれたことくらい分かってるヨ。オバチャン嬉しくて涙がちょちょぎれちゃう。アレだね、コレはもう愛の力ってヤツだね。ほらほら照れてないでオバチャンと話してオクレ。んミッちゃんっ……」
「……遅かったか」
「あの、何故逃げる必要があるのでしょうか、真宵さま」
「ええと、ううん………あのオバチャンがミツルギ検事の天敵だからだよ、はみちゃん」
「まあそうだったのですか。それは大変ですね、みつるぎ検事さん」
「だから逃げろって言ったのになあ」
「そもそもオバチャンから逃げること自体無理なんじゃないかな、なるほど君」
「もうもうもう、オバチャンが若い頃はネ――」
「みつるぎ検事さん、固まってますね」
「そうだねー、ミツルギ検事白目まで剥いちゃってるし。助けないの? なるほど君」
「無理だろ、アレ」
「ううん、そうなんだけどさあ」
「まあ、なるほどくん。親友なんですから助けてあげないとダメです!」
「世の中、出来ることと出来ないことがあるんだよ。春美ちゃん」
「そんな遠い目で言わないでよ、なるほど君」
「じゃあ真宵ちゃんが助けてやれよ、アレ」
「ううう、あたしなんか余計ムリだよ」
「みつるぎ検事を助けてあげればよろしいのですよね?」
「まあそうだね――って春美ちゃん?」
「おばさま、みつるぎ検事さまを離してください。みつるぎ検事が嫌がってます」
「なんだい、オバチャンとミッちゃんの間を邪魔するヤツは馬じゃなくてオバチャンが蹴っちゃうヨ」
「暴力はいけませんッ」
「フン、子供だからってオバチャン容赦しないからねッ」
「ちょ、ちょちょちょっとオバチャン、大人げないことは止めてくださいよ」
「トンガリが口を出してるんじゃないヨ」
「いやいやいや、トンガリなんて名前じゃないですから。じゃなくて、それよりとりあえず御剣の襟を放してやってくれませんか?」
「アンタも邪魔する気かいッ。オバチャンとことん戦うヨッ」
「いや、呼吸困難で死にかけてますからコイツ」
「ん。あああーーーッ、ミッちゃーーーん、死んだらオバチャン許さないよーーーーッ」
「うう、どうして、こう、上手く言葉が通じないんだ」
「オバチャンだからねー」
「口論するだけムダ、か。やっぱり」

※可哀想な御剣を目指してます。オバチャンが上手く書けない。言葉のボキャブラリが少ないからねえ。