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※ちょっとしたお話

【K:knight】14:19 2007/09/12

「チェックメイト」
「ま、待ったッ」
「ふう、キミはコレで何度『待った』と言ったか覚えているのか?」
「5、回目かな?」
「10回目だ。馬鹿馬鹿しい。もう待ってやらん」
「えー、どう考えたってコレ詰みじゃんか」
「キミが弱すぎるだけだ」
「うう、僕が得意なのはオセロの方なんだよ」
「真宵クンには負けるのだろう?」
「真宵ちゃんじゃないよ、春美ちゃんだよッ」
「言ってて情けなくないか、成歩堂」
「うん、ちょっと切ない。ああ、もういいや止め止め。ほら、オマエも仕事終わってるんだろ。じゃあ呑みに行くぞ」
「ということはこの勝負、私の勝ちと言うことで良いか?」
「ああもう良いよ。ソレで。奢るってば、ああチクショウ」
「今日は矢張も一緒だったか」
「げ、そうだっけ?」
「先ほど携帯電話にメールが入っていた。どうやらまたフラレたらしいからな、覚悟しておくことだな」
「オマエ、僕の財布の中身知ってて言ってるのか? ソレ」
「ウム。知らずに言うと思うか?」
「・・・・・・・・鬼検事」
「貸してやらんこともないぞ」
「オマエに借りを作るとロクな事が無いから止めとく」
「そんなこともないぞ?」
「ニヤニヤ笑いながら言ってる時点で悪巧みしてんのモロバレなんだよッ。あー、何で負けたんだよ、僕」

※チェス勝負。御剣の勝ちー。ということで、奢り3万円コース。居酒屋なのにな。