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※ちょっとしたお話

【B:blind】22:18 2007/09/02

「でも、こうも暗いんじゃ幽霊なんかも本当に見そうで怖いよなあ」
「何言ってるの、なるほど君。幽霊は見えるものじゃなくて、見るものだよ」
「どう違うの、ソレ」
「ええと、複数人が居て、全く同じものを同時に見るんだったら『見える』になるんだよ。じゃなくて、あくまで主観的に捉えてるのが『見る』ってこと」
「ううん、分かりづらいなあ」
「あたしも説明しづらいよ。うーん、例えばココにミツルギ検事が居るとします」
「居ないよ」
「だから、居ることにしてよ。で、あたしとなるほど君がそれを目にします」
「うん、それで?」
「あたしから見てもなるほど君から見ても『ミツルギ検事』は一緒なので同じものが『見えて』いることになります」
「まあ、そういうことになるのかな」
「でも同じものを見ても感じ方は違うから――あたしから『見た』ミツルギ検事はヒラヒラしてて、カッコイイ。でもなるほど君から『見た』ら可愛いとか抱きしめたいとかそういう何か不埒な考えを示しそうなオーラが出てるかもしれないよね?」
「すごくツッコミたいんだけど、そうかもしれない」
「そういう違いだよ、なるほど君」
「限りなく分かり難い説明ありがとう、真宵ちゃん」
「うう、上手く説明できないよう」
「つまり、本人の気持ち次第で幽霊なんか見ちゃうわけで、幻覚とか幻聴とかそういうのに近いんだけど、本人の中では現実として見ちゃってるから『幽霊』として捉えてしまう。ってそういうことなんだろ、結局のところ」
「そうそうそう、ソレソレ。そういうことだよ、なるほど君」
「何で僕の方が解説してるんだよ……」

※幽霊談義。結構こういう話が好き。なるほど君が乗ってくれないので進みは遅いですが。というか、真宵ちゃんのナルミツの捉え方が好きだ。