【097:ルート】1:59 2007/07/20
「ミツルギ検事の時計って面白いですよねー。ほら、なるほど君も見てよ」
「んー、見たことあるからいいよ」
「真宵クン、時計だけ見るのならば外すから手を離してくれまいか」
「えー、いいですよー。見てるだけですから」
「ぬぅ」
「いいなーいいなー。あたしも時計欲しいなー。ねえ、なるほど君」
「言っとくけど、ボーナスなんてないぞ」
「えーッ、ケチー」
「そもそも真宵ちゃん、御剣の時計って100万以上するヤツだぞ」
「え、ええ、エエエエエエッ。と、時計ってそんなに高いのッ」
「高いよ。なあ、御剣」
「ム」
「だから趣味に走るなって言ったじゃないか」
「しかしだな、時計というものはそもそも一生モノになるわけでたまたま私が使いやすそうだと思ったのが高いだけの話だ」
「それで買えちゃうんだから世話ないよなあ。いいなあ公務員は」
「公務員だからといってソコまで貰えるものか。コレは父の形見なのだよ」
「あ、そうなんですか。お父さんって、あの―――」
「ああ、そうだ」
「ソレは、だろ。オマエ、他にも持ってるじゃないかイロイロと」
「ぬ。し、しかしキミのだってそれなりに高いモノ――」
「え? なるほど君の時計って1000円くらいのヤツじゃないの?」
「ううん、僕そんなにお金無さそうに見えるのかなあ」
※時計話再び。ちなみになるほど君は10〜20万のヤツをオークションで2万くらいで競り落としたらしい。それでも奮発したとか。