【076:フェイク】8:14 2007/07/02
「御剣ってさ、本ッ当にキレイな顔だよね」
「私の顔をキレイという君の目が間違ってるな」
「僕だけじゃないと思うんだけど。職場の女の人とかに言われない?」
「ム、陰口ならば聞いたことはあるが。『女みたいな顔』とか何とか」
「それって陰口じゃなくて褒めてるんだと思うよ」
「しかし男に向かって『女みたいな顔』とは失礼だろうに」
「じゃなくてさ、女性みたいにキレイだから羨ましいとか、カッコイイとかそういう意味じゃないの?」
「そうなのだろうか?」
「絶対そうだって。バレンタインのとき、馬鹿みたいにチョコレート貰ってくるじゃないか」
「アレは全部義理でやってるのだろう?」
「イヤイヤイヤ、本気なのもあるだろ。絶対」
「むう、そうだったのか」
「オマエ気付けよ」
「いや、真宵クンたちも『義理チョコです』と張り切って渡してくれるから、全てそうなのかと思ったのだが」
「ああ、ハートのやつな。アレって本気じゃないけど、僕よりは明らかにデカかったぞ」
「何、そうなのか?」
「僕はチロルチョコ一個だけだったからね。モテるヤツは羨ましいよな」
「うむむむむ」
※ミッタンいびり。
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