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※ちょっとしたお話

【073:クレーム】23:58 2007/07/19

「御剣から、伝言?」
「ええ。まあ愚痴とも言うのかもしれないけれど」
「愚痴なのかよ……」
「"自分の実力も省みずに物事を進める馬鹿"だとか"人の話を全く聞こうとしない頑固者"だそうよ」
「うう、的を得てるだけに何とも言えないな」
「そうッス。アンタ、いつも御剣検事の話を聞いてない――きゃんッ」
「人の話を遮らないことね」
「痛いッス。しかしココは男として我慢すべき――きゃん、きゃきゃんッ」
「……イトノコさん、反省しましょうよ」
「まあいいわ、この馬鹿刑事のことは放っておいて。それよりもアナタのことよ、成歩堂龍一」
「な、何だよ」
「マヨイから聞いたわよ。レイジが居なくなってから随分だらけてるようね」
「う」
「私を負かした男がその様で良いと思ってるのかしら」
「いやいやいや、ムチを構えるのは止めてくれよ」
「フン、なら精進することよ。成歩堂龍一」
「ドリョクします、はい…………なんだかここ最近弱音しか吐いてないような気がするなあ」
「その程度は弱音とは言わなくてよ。………馬鹿は馬鹿だから自分の状態にも気付かないほど馬鹿なのよね」
「は?」
「私が答えるべきことでは無いわ。レイジにでも聞きなさい」
「え。ええ? ちょ、ちょっと狩魔検事っ。アイツは外国に――」
「丁度、日本に戻ってるみたいよ。今の時間なら検事局ね。簡単に会えるわ。最も、海外に居たって今の時代ならあっという間でしょ?」
「ま、まあそうなんだけど」
「自分は飛行機に乗ったことが無いから分からないッス」
「ヒゲは黙ってなさいと言ったでしょう。それともオシオキが欲しいのかしら」
「ま、ま、まままま。マサカッ、そそ、そんな事は無いッスぅぅぅ―――きゃんっ」
「何を見ているの、成歩堂龍一。アナタもムチが欲しいとか言わないでしょうね」
「い、イヤイヤイヤイヤ。そ、そうだ。僕、御剣に会いに行ってくるから。検事局だよね。ああイトノコさんの車はイイです。自転車で行きますから。うん、じゃあこの辺で――痛えっ」
「フン、送るわよ。ヒゲッ、車を出しなさい」
「了解ッスぅ」
「か、狩魔検事?」
「遅いとムチを食らわすわよ。ほら、早く乗りなさい。どうせレイジから頼まれてるんだから」
「………頼むから最初にソレを言ってくれ」

※メイ→ナルも意外と好き。というかコレじゃあんまり伝わらないか