【072:カレンダー】9:04 2007/06/30
「みつるぎー」
「どうした、酔っ払い」
「なんだよー、オマエも呑めよー」
「断る。明日も仕事だ。自由業のキミとは立場が違うのだよ」
「うう、ソレ言われると弱いなあ」
「いいからサッサと寝たまえ。キミとて公判を控えているのだろう?」
「もぉ、いいの。何だかんだ言って示談になっちゃったから」
「そうなのか?」
「うん、どうせ離婚調停だったしさ。何だかお互い言いたいこと言っちゃったらスッキリしたみたい」
「ふむ、良かったというべきか」
「そうだね。あのまま泥沼になってたらそれこそ目も当てられないし」
「で、一段落が付いたキサマはこうして呑んだくれていると」
「あんまり呑んでないじゃないか」
「酔っ払いが言うな。四合瓶2、3本空けてる時点で結構呑んでいると思うが」
「だってオマエ付き合ってくれないんだもん」
「仕事がある人間に絡むキサマが悪い」
「んー」
「コラ、ここで寝るな。ベッドで寝ろ、成歩堂」
「もう動けないー」
「動けないフリをするなッ」
「……ケチ」
「キサマ、ワザとやってるだろう?」
※なるほど君は酒に酔ってもミッタンいびりは止めません。