「そうだ、ＤＶＤ返却日今日だった」
「ム、しかしまだ見てなかった様な気がするが」
「うん。お互い忙しかったからね」
「どうする？　返しに行くなら車を出すが」
「せっかくだから見てから返そうよ。今日どうせ予定なんかないし」
「そうだな」
「ええと、ＤＶＤプレーヤーっと。御剣、リモコンは？」
「ああ、ココにあるが」
「セットしたからスタートお願い」
「了解した」
「あー、何か呑みながら見る？」
「いや、後で車を出すからな。呑みたければキミ一人で呑みたまえ」
「分かった。あ、先見といていいよ」
「うむ、そのつもりだ」
ちゃんちゃらちゃーん
「ところで成歩堂。何を借りてきたんだ？」
「えーっとね、昔の恋愛映画だったかな。主演の女優がすっごい可愛くてさ」
「ほう、そうなのか？」
「御剣には敵わないけどね」
「そんな訳あるか」
「見ようよ、ほら」
「……成歩堂、キサマ何をやっている」
「定位置じゃないか」
「何故、私の膝に寝転んでるのかと聞いているッ」
「基本だろ？　恋愛映画と言えば膝枕だって」
「明らかに異議だらけの発言だが。まあいい。今だけは許可してやろう」
「もっと素直になれば可愛いんだけどな」
「やかましいッ」

※膝枕は基本です。