【061:シャッター】16:47 2007/07/27
「占い?」
「うん、近くにさ、すっごく当たるって有名なところがあるんだよ」
「で、行きたいの?」
「当たり前じゃない。やっぱりココは行っとくべきだよ、なるほど君」
「じゃあ、行ってらっしゃい」
「ええーっ、なるほど君も行くんだよ。ほら、支度支度」
「あのさ、僕、仕事中なんだけど」
「どうせ依頼なんて来ないんだから、ジッとしてるだけ無駄だよ」
「……その一言はなんとも胸を抉るね、真宵ちゃん」
「ム、取り込み中だったか」
「あ、ミツルギ検事。こんにちわ」
「丁度良いところに来たな、御剣」
「どういうことだ?」
「真宵ちゃん、僕は行けないけど御剣が一緒ならいいだろ?」
「え、うん、まあ別にいいけど」
「じゃ、そういうことで。真宵ちゃんをヨロシク」
「……話が見えんのだが」
「オマエと真宵ちゃんが一緒に占いに行けばいいんだよ。僕行けないから」
「よろしくお願いしますね、ミツルギ検事」
「そ、そのようなアレは――ウムムム」
「行ってくるだけでいいんだよ。どうせ真宵ちゃんは占いより帰りの味噌ラーメンに期待してるだけだから」
「そんな言い方しないでよ、なるほど君。味噌ラーメンは行きながら食べるんだよっ」
「結局、行くのではないか。まあいい。どうせ暇つぶしにキミの事務所に寄っただけだしな」
「ああ、ゴメン。頼むよ」
「何。後で借りは返してもらう」
「ちょ、ちょっと待てよ。僕、今月厳しいんだけど」
「知ったことか。払えんのなら身体で払ってもらうまでだ」
「うう、それは勘弁して欲しいなあ」
「………なるほど君も一緒に行く?」
「まあ、それならば借りという形は無しにしてやろう」
「クソッ、何で二人とも半笑いなんだよ」
「ほらほら、早く出る準備してよ。閉めちゃうからねー」
「相変わらず開店休業のようでたまに羨ましくなるな、成歩堂」
「うう、痛いところばっかり突くなよ」
※何気にミッタンが怖いこと言ってるよ
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