→Slightly-Space-Shorties←
※ちょっとしたお話

【053:コード】13:01 2007/07/27

「自分の夢はマコ君の膝枕で耳そうじしてもらうことッス!!」
「ささやかだよねえ」
「すぐ叶いそうな夢ではあるな」
「うう。ス、スズキには。スズキにはそんなキケンなことをセンパイに出来るわけ無いッス。ダメな後輩ッス。人間失格ッス。今すぐ耳掃除の修行に行ってくるッスぅぅぅぅ」
「ああっ、マコ君。ドコ行くつもりッスか」
「叶わなかったみたいですね、イトノコ刑事さん」
「しかし、耳掃除とはソコまでキケンなものだったろうか。私には理解に苦しむのだが」
「え?」
「どういうことなのだろうか」
「きっと不器用ってことなんだと思いますよ。多分」
「自分は、マコ君が不器用だろうと平気ッス。痛かろうが、耳かきを顔に刺されようが、もうむしろ鼓膜が破れてもぉぉ」
「段々壊れてきましたね」
「大丈夫だ。この程度のことで壊れるほどこの馬鹿はヤワではない。それより真宵クン、入り口が凄まじくなっているのだがどうするつもりだ」
「ああーッ、マコさん、花瓶落としちゃったのかあ。ねえ、なるほど君、電話が水浸しになってるけどどうしよう」
「乾かせば使えるようになるよ。とりあえず感電してダメになるといけないからコードだけ抜いといて、真宵ちゃん」
「相変わらず興味の無いことには淡白だな、キミも」
「っていうか、この忙しいときになんでオマエとイトノコさんが居るんだよ。邪魔だから帰れ」
「真宵クン、お茶のお代わりを貰っても良いだろうか」
「はーい、ちょっと待っててくださいねー」
「………仕事させてくれ、頼むから」

※仕事させてもらえないなるほど君