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※ちょっとしたお話

【048:ブーケ】0:24 2007/07/10

「でもさ、ホテル挙式だなんて予想外だよね」
「全くな。というか、彼が結婚できたという事実がある意味想定外かもしれん」
「下積み長かったからね。でもまあ、おめでとうって言ってあげるべきだよ多分」
「キリオ嬢も幸せになると良いのだがな」
「うん、そうだね」
「メイが心配してたからな。『キリオを不幸にするヤツはお仕置きだわ』とか言ってたが、まあ遠まわしにおめでとうと言っているつもりなんだろうな」
「そ、そうか。うん、そういえば狩魔冥は今日来てないね」
「どうしても外せん公判があったようだな。キミの方こそ真宵クンはどうした」
「あー、春美ちゃんが高熱出しちゃってさ。ちょっと来れないんだって」
「そうか。それは仕方ないな」
「そうそう御剣に伝言あったんだ」
「真宵クンが?」
「いや、春美ちゃん。『みつるぎけんじさま、真宵さまのためにブーケを取ってください』だってさ」
「……何故私なのだろうか?」
「だって、僕が取るわけにはいかないじゃないか」
「私が取っても同じだろうがッ」
「いやー、多分御剣だったら周りが許すんじゃないのかなあ」
「ぬぅぅ」
「女の人にモテるからなあ。羨ましいよね、色男は」
「キサマふざけてるだろう?」
「うん、勿論」
「この馬鹿がッ」
「ちょ、ちょっと御剣、苦しいッ。ネクタイで首を絞めるなッ、周り見てるからッ」
「フン、キサマの場合は弱ってるくらいで丁度良いのだ。このお調子者め」

※首絞められてビリジアン。今日も今日とて馬鹿二人