【047:スペア】8:24 2007/06/30
「成歩堂、私の眼鏡を見なかったか?」
「眼鏡って今掛けてるじゃないか」
「いや、コレは予備の眼鏡なのだ」
「そんなのあったっけ?」
「見なかったのなら良い。……ふむ、局に忘れてきたのかもしれんな」
「ふーん、オマエまた視力悪化した?」
「ああ、少しな。年々悪くなってるようだ」
「働きすぎなんじゃない? ほら、肩こりとかさ。目を酷使し過ぎなんじゃないか?」
「異論はない。が、私が働かんと部下に示しが付かん」
「そうでもないと思うんだけどなあ」
「あ、コラ止めろ」
「コレ外して僕の顔見える?」
「眼鏡を返せ」
「見える、って聞いてるんだけど」
「こんなに近づいといて『見える』も何もあったものではないッ」
「御剣の睫毛って意外と長いよね。普段気付かないけど」
「そうか? キミの方が長いと思うが」
「それと………」
「何だ」
「何でもないよ。ねえ、キスしようよ」
「何故そこに会話が飛ぶのだ」
「気にするなよ」
「――嫌だと言ったら?」
「もちろん無理矢理」
「聞く意味が分からんな」
「一応、同意くらい求めるのは礼儀だよね?」
「勝手にしろっ」
※馬鹿話。展開の方が無理矢理だという話
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