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※ちょっとしたお話

【044:リスク】22:08 2007/07/04

「ええと、どういうことですか?」
「ん、オドロキ君はパパとは呼んでくれないんだね」
「……ソレは何か違う意味に聞こえませんかって話聞いてないでしょ、成歩堂さんッ」
「ちぇ、オドロキ君は面白くないなあ」
「面白さだけで判断しないでくださいよっ。ともかく、俺の仕事は無いんですか!?」
「無いね。大いに無いよ。どうあがいたところで出てくるわけでもないから、無いってことなんだろうね」
「あのー、俺、この事務所の所属タレントってことになってるんですけど」
「うーん、それは所長に聞いてくれないかなあ」
「所長って、成歩堂さんじゃないですか?」
「うん、みぬきが所長だね」
「冗談じゃなかったんですか、アレ。じゃなくて、いつまでそんなだらしないヒモ生活続けるつもりなんです? 司法試験受けなおすとか言ってたじゃないですか」
「アレはリップサービスじゃないか。当たり前だろ」
「誰に対してですかッ………もういいです、御剣さんに頼んできますから」
「待った。今なんて言った?」
「え、いや、御剣さんに頼むって」
「キミはどこから御剣の事を聞いたのかな、いや調べたのかな?」
「た、たまたま警察署に行ったら茜さんが罪門刑事さんと話してるのを聞いたんですよ。ヒラヒラした検事が居るって。その人に頼めば成歩堂さんは動くだろうって。ソレで俺」
「そうか。茜ちゃんと罪門さんが、ね」
「あの、成歩堂さん?」
「うん? 何でも無いよ」
「何でもないなら、その爽やかな微笑みは止めて下さい。正直怖いです」

※あの微笑を恐れていると面白いんだが、オドロキくん。