「なるほど君、なるほど君」
「なんだよ真宵ちゃん。今忙しいんだよ」
「あのさ、バグダスって覚えてる？」
「うーん、どこかで聞いたことのあるような」
「アレだよ、なるほど君の偽者事件の時の」
「あー、あの会社かあ」
「あの会社がさ、今度ゲーム出したんだって。なるほど君をモデルにして」
「モデル？　僕は聞いてないぞ…」
「で、モデルにして悪いからって送られてきたんだよね。ホラ」
「ホントだ―――ってちょっと待て、コレが僕ってこと？」
「じゃないかなあ。でもなるほど君なら青いはずだよね。これじゃ赤くってまるで」
「御剣の間違いじゃないのか、コレ」
「やたらヒラヒラしてるよね」
「しかも偉そうだぞ、コイツ」
「でもでも、後ろに『まるほどう』って書いてあるよ」
「なんかもう色々ツッコミたいことは山ほどあるんだけど」
「アーーッ、これ監修協力のところに『矢張政志』ってあるよ。なるほど君」
「………やっぱりアイツが原因か」

※バイト魂、ヤッパリ矢張。今日も今日とて大迷惑