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※ちょっとしたお話

【027:トリック】3:23 2007/07/05

「常々不思議に思っていたのだが、キミの髪型は一体どういう風になっているのだろう」
「えー、別に普通にセットしてるだけだよ」
「いや、審理中にも一切乱れることがないではないか。ハードジェルでも使ってるのか?」
「ん、ああ。そういうことか。イヤ、別に整髪剤は使ってないよ」
「何だと? ならばその髪型はどうやって――」
「パーツ」
「は?」
「だから、アタッチメント式のオプションパーツ」
「ちょっと待て。話について行けないのだが」
「あははっ、御剣もしらばっくれて何言ってるんだよ。キミの前髪だって、ホラ」
「!? 何故取れるッ。キサマ、何をした」
「そんなの決まってるじゃないか。僕ら人間じゃないんだよ」
「何だとおぉぉぉぉっ――ッ」
「なんだ、気付いてなかったんだ。人間じゃなくたってイイだろ、別に。ほら頭だって取れるし目からは怪ビームだし、腕だって夢のロケットパンチが放てるんだ。スゴイだろ。ほら、キミの胸からもミサイルが」

「そんな馬鹿な話があるかぁぁッ」
「うわッ。……御剣、どうしたの?」
「あ、ああ。夢か」
「魘されてるというか絶叫してたんだけど」
「ちょっと厭な夢を見てな。疲れてるようだ」
「んー、ならいいけどさ」
「成歩堂」
「うん? ――って、痛い痛い痛い。何するんだよ御剣ッ、人の髪なんか引っ張って」
「良かった。本物だな」
「は?」
「ウム、何でもない。気にするな」
「いや、ゴメン。その笑顔と態度がもの凄く気になるんですけど」

※もう駄目だ。色々ダメだ。夜中のテンションは馬鹿すぎるよ