【025:ルックス】8:06 2007/07/19
「御剣と僕って傍から見るとどうなのかな」
「どうなの、とはどういうことだ」
「うん、あんまり同級生に見られたことないよね」
「それはキミの言動が幼いからだろう。あと顔もな」
「酷いなあ。顔が童顔なのは僕のせいじゃ無いだろ。言動はまあ、そう、なんだけどさ」
「ほう、自覚していたのか」
「うう、嫌味かよ。でも御剣だってソコにヒビが入ってなければ年相応に見られるだろ?」
「シワと言え。ついでに言えば、年齢通りに見られたことは無いな」
「実年齢より年上に見られるんだろ」
「そうだ。キミは年下に見られるのだろう?」
「まあ、ね。最近はそんなこともないけどさ」
「新人らしさが抜けてきたのだろうな。貫禄は無いが」
「うるさいなあ」
「しかし、キミはそれで良いと思う」
「へ?」
「キミは意外にモテるからな。依頼の女性が増えて言い寄られることも時にはあるだろう。ソレは私にしてみればその、少し、困る」
「何で?」
「キミは優しいからそういう誘いは断れないだろう。しかも男前だから女性が簡単に落ちるわけだ。そうすると私の立場が、ウム、なんというか邪魔になるのではないかと」
「――御剣酔ってる?」
「ぬ、キサマどういうことだ」
「うん、ゴメン。ちょっと僕が恥ずかしい」
※惚気。惚気ーーッ。ちょっと嫉妬気味ミッタン
|