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※ちょっとしたお話

【024:ミキサー】5:39 2007/07/11

「よお、成歩堂。今、暇か?」
「僕のこの状況の何処をどう見て暇だと思えるのか400字ほどで言ってくれないか、矢張」
「いやー、今日も盛大に書類に埋もれてんな。ま、いいけどよ」
「良くない。一体何の用だよ」
「へへ、実はオレ今度CD出すことになったんだよ。CDよ、CD」
「は?」
「この前バイトに行ったクラブでちょっとDJやったら、レコード会社の人間から誘いうけてよ。ま、ちょちょいとラップとかやって。インディーズ系ってヤツ?」
「……まあ、何と言ったらいいかよく分かんないけどオメデトウ。で、その手に持ってるのは何だ?」
「お、コレか? アレよ、オレも本格的にデビューだからよ。ミキサーとか買ってみたわけよ、使い方分かんねえけど」
「そうか。僕はそういう系統は興味ないから御剣とかに自慢して来いよ」
「あのさ、オレのデビューよ。もっとココロから祝えよ、コラァ」
「付き合ってる暇があったら仕事してるよ。だからとりあえず、帰れ」
「トモダチ甲斐のねえヤツだよな。オマエ」
「人の仕事の邪魔に来るようなヤツはトモダチとは言わないんだよ」
「ちぇ。いいや、おーい、マヨイちゃーん。オレ今度CDデビューすんだよ―――」
「ええーっ、ヤッパリさん。ソレって嘘じゃなかったの――」
「今ッから御剣のヤツに見せびらかしに行くんだけど一緒に行くべ?――」
「うん、行く行く。ミツルギ検事困ってそうだけどね――」

「………もしもし、御剣? 今から矢張のヤツが行くと思うんだけどさ。うん、そう。とりあえず警備室でも留置所でも良いや。何か事件起こしそうなイヤな予感がするからさ。ああ、矢張と真宵ちゃんだからなあ。……僕は違うよ。あの二人に巻き込まれてるだけだよ。――ウルサイなあ、僕のせいじゃないだろ? ま、とにかくよろしく」

※ラップも良いが、個人的にはハウスとかテクノが好き。